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【新聞記事より】iPS細胞治験、年内にも移植~パーキンソン病で世界初ー京大~
2018/07/30
京都大は人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いたパーキンソン病での臨床試験(治験)を始めると正式には発表した。iPS細胞を神経のもとに変えて患者の脳に移籍する世界初の試み。患者を募集するなどして7人を選び、年内にも1人目への移植を行う。今回の治験が成功すれば大日本住友製薬(大阪市)と連携して製剤化を目指し、2022年度にも国に申請する。パーキンソン病は脳内で情報を伝える物質「ドーパミン」を出す神経細胞が減り、体を動かしにくくなったり震えが起きたりする難病。治験では、治療薬の効き目が薄れてきたが、重症化はしていない50~69歳の患者を選ぶ。
京大の高橋教授らのチームは、拒絶反応を起こしにくい特殊な免疫の型を持つ人の血液から作ったiPS細胞を用いる。これを神経のもとになる細胞に変えて患者の脳に注射すると、脳内で神経細胞になり、ドーパミンを分泌する見込みだという。実用化が近い治験は国の基準が厳しく、今回が初めて。高橋教授は「パーキンソン病治験の有力な選択肢にしたい。保険適用を目指している」と述べた。チームは6月に国に計画を届け出、了承を得ていた。
多くの患者さんとその家族が新薬を待っています。
是非とも、保険適用まで頑張って頂きたいですね!


【新聞記事より】冷房病を防ぐ~基礎代謝を上げ、食事にも注意を~
2018/07/9
2012年のダイキン工業の調査によると、冷房が効いた場所とそうでない場所の出入りが多い人ほど、夏場に体調を崩す割合が高かった。横浜国立大の田中教授は「気温5度以上の差がある場所の出入りを繰り返すと、体温調節がうまくできず、冷房病になりやすい。悪化する事もあるので、不調を感じたら、快適な気温の場所で座って休んで」と話す。冷え対策として、すぐにはおれる上着を持ち歩き、寒暖差の大きな場所の出入りを減らすことが有効という。
「冷え」に詳しい東京有明医療大の川嶋教授は「夏は基礎代謝が落ちてるので体が冷えやすい。冷えにくい体を作るには、ぬるいお風呂にゆっくりつかって運動するのがおすすめ」と語る。全身浴で血行を改善しつつ、運動で基礎代謝を上げることができる。お風呂は38~39度で30分ほどつかるのが目安。入浴中の運動としては、背中をつけて足の裏で湯船を押す、両手をついて外側に押す、両手をあわせて内側に押すといった状態を6秒間キープするのが有効だそうだ。
体を冷やす食事にも注意。サラダより温野菜、ざるそばよりかけそば、冷たいビールより焼酎のお湯割りがいいそう。冷たいビールが飲みたい時はエアコンを消そう!笑。


【新聞記事より】強い日差しが来す白内障
2018/06/18
カリブ海に浮かぶ美しい島国、キューバ。この国の失明原因の第一位は白内障。近年は加齢黄斑変性症による失明も増えているという。いずれも強い紫外線が原因だ。
白内障は眼の中のレンズの動きをする水晶体が濁る病気で、濁り方によって複数の種類がある。現地の公開手術で執刀した症例はすべて、透明な水晶体の中心部が茶色になる「核白内障」だった。核白内障になると、水晶体が硬くなる。レンズの屈折率が変わるため、近視が強くなるのが特徴だ。近視は通常、思春期以降は進行が止まる。50歳を過ぎても近視が進み、メガネのレンズが年々厚くなるようなら、核白内障の可能性がある。一般に白内障の手術は急ぐものではないが、核白内障の場合は早めの手術が望ましい。進行すると、超音波を使って白内障を砕いて吸い取るのが難しくなるからだ。超音波エネルギーが角膜の内皮細胞を傷めて角膜が濁り、術後いつまでも視力が回復しない例もあり、最悪の場合は角膜移植が必要になる。レンズを包んでいる薄い膜が破れて水晶体が眼の奥に落ち、網膜剥離などの重篤な合併症を起こすこともある。
紫外線から目を守るために、サングラスを常時装用する必要はないが、日差しの強い時期には使うと良いそうです。つばの広い帽子をかぶるのも効果的ですよ。


【新聞記事より】悪影響ばかりではない紫外線
2018/06/4
嫌われ者の紫外線だが、これを使って皮膚で合成されるビタミンDは癌を予防する効果もあると考えられている。国立がん研究センターが全国の約14万人を追跡して健康調査を実施している「多目的コホート研究」は禁煙、飲酒、食事、身体活動など、日本人における生活習慣と癌のリスクとの関係を明らかにした。研究グループは血液検査をした3万3736人を対象に16年も追跡し、血液中のビタミンDの濃度が高い人は低い人に比べて癌になるリスクが低いという結果をまとめた。ビタミンDの血中濃度が低い人から高い人へと4つの群に分けてがんの発症との関係を調べた。その結果、血中濃度が最も低い群を基準にすると、2番目に低い群は癌の発症リスクが19%、2番目に高い群は25%、最も高い群も22%といずれも低下した。がんの種類では、肝臓がんでリスクの低下が最も顕著だ。肝臓がんは肝炎から進行するため、ビタミンDの抗炎症作用などがリスクを下げた可能性がある。骨を強くし、癌も防ぐビタミンDは魚に豊富に含まれる。多目的コホート研究でも魚を食べる人ほど肝臓がんの発症リスクが減る事が示されている。
紫外線は皮膚がんを気にする人が多いが、日本は世界で最も皮膚がんの少ない国の一つだそう。必要以上に心配することはないようです。


【新聞記事より】歯の汚れ 残りやすい部分意識
2018/05/14
虫歯は細菌により起きる、局所的な感染症である。細菌が食べ物の残りを餌にして酸を作り、歯の表面が溶け出す(脱灰)ことで発症する。虫歯やの予防には、食生活の改善とあわせて、自身による歯磨きといったセルフケアと歯科医院での定期検診が重要になってくる。まずは虫歯を知る事が欠かせない。歯科医院での定期検診は、自覚症状のない虫歯の早期発見と、歯磨きで汚れをおとしにくい部分をチェックする機会だと位置づけてほしい。歯の汚れを除去することの重要性は誰もが知るところだ。ところが口の中で汚れの残りやすい部分は千差万別。かみ合わせの面との接触部に集中する人も。歯と歯肉の境目を磨き残しやすい人もいる。自分の口の中の“弱点”を知って、ふさわしい磨き方の指導を歯科医院で受けてほしい。毎日のセルフケアには歯の脱灰を抑制し、再石灰化を促進するフッ素を歯磨き剤や洗口液で取り入れるとよい。表面だけでに発生しったむし歯の場合、再石灰化することで改善できる可能性もある。フッ素がなるべく口の中にとどまるように意識することも重要だ。うがいしたり歯磨き剤で磨いたりした後は、すすぎを最小限にして、1~2時間は飲食を避ける。
歯科検診を活用して、日々の歯磨きの効果を高めながら、虫歯の発生を防ぐよう心がけましょう!


【新聞記事より】太ももを鍛える
2018/05/1
筋生理学が専門の石井東大教授によると、筋肉は25~30歳をピークに減り始め、40~50歳からは減少のピッチが速くなる。とくに太ももの筋肉は減り方が激しく、なにもしないと80歳で30歳の半分ぐらいに減ってしまう。「高齢者にとって、太ももを鍛えるのはきわめて重要。50歳になったら、意識的に筋力アップを考えたほうがいい」
太ももに効果的なのが、「スロースクワット」。一つひとつの動きをゆっくり続けて行うことで筋肉への負荷を高めるのがポイントだ。腰を落とす際、お尻を後ろに引きながら、上体を少しずつ前に倒してバランスをとると、ひざに負担をかけないですむ。それでもひざが痛むときは、相撲の四股のように足を左右に大きく開いてスクワットする。手は前方に伸ばし、足先は90度ぐらいに開く。スクワットそのものがきつい場合は、椅子からゆっくり立ち上がり、また座りなおす運動から始めるといい。逆に筋肉への負荷をもっと強くしたい場合は、足を前後に開いて腰をゆっくりと上げ下げする「スプリットスクワット」が効果的。いずれも5~10回を1セット。これを週2~3回行うと、筋力アップの効果が期待でできる。
そこまで来ている人生100年時代に備え、元気に楽しめるように今から足腰を鍛えておきましょう!


【新聞記事より】適切な睡眠は6~7時間 ~シニア世代 心地よい眠りのために~
2018/04/16
私たちは眠ることで疲労を回復させ、心身のメンテナンスをします。日中、疲れや眠気を感じず過ごせているようなら、理想の睡眠がとれていると言えるでしょう。
現役時代に十分な睡眠がとれてなかったから時間ができた今はゆっくり眠りたい。結果、寝床にいる時間が長すぎて、睡眠の質が悪くなる。これがシニア世代の落とし穴になります。寝付きが悪かったり、夜中に何度も目覚めたりする人は睡眠時間を圧縮することで、改善されることが多々あります。目安は6、7時間。実際に眠っている時間+30分を心がけましょう。
全ての人にお勧めしたいのが昼寝です。午後を元気に過ごせて活動量が上がるからです。ポイントは時間の長さとタイミング。正午~午後3時の間に30分までの仮眠をとれば、深い眠りに入る前に目覚めるため、すっきりします。
ソファに座って目を閉じるだけでも、効果を期待できます。衣服の締め付けをゆるめ、上半身を少し起こした姿勢で足を伸ばすとリラックスできるでしょう。
春先は眠りを誘う季節です。それでも布団に入ってもなかなか寝付けないという方は、布団の中でごろごろまったりする時間を減らしてみましょう!


【新聞記事より】脳梗塞 早く判断・治療を ~発症7時間内 病院到着の必要~
2018/04/2
血のかたまり(血栓)が脳内でつまる脳梗塞は、点滴や血管内治療で、血栓を溶かしたり、取り除いたりする治療が進歩している。この治療に早くスムーズにつなげるのがカギとなる。とはいえ、むやみに救急車を呼ぶことを遠慮する人も多いだろう。どのような症状が出たら脳梗塞を疑えばよいのか。さいたま市民医療センターで県内の救急隊員約50人を対象にした、専門医によるセミナーでポイントを聞いた。①顔の片側が反対側のように動かない②目を閉じて両手をあげてもらい、片方があがらないか、あがり方が違う③患者に話せて、明瞭に話せない、もしくは全く話せない—といった場合は脳梗塞を疑う。受け入れた病院では、患者の血栓を溶かす薬の点滴を発症から4時間半以内に使う必要がある。またステントと呼ばれる血栓内の治療器具で脳内の血栓を取り除く治療は8時間以内まで対応可能だが、できれば6時間以内のより早い時間に治療するのが望ましいという。同センターでは、救急車が到着してからステント治療を行うのに、どんなに早くても約1時間かかるので、治療の可能性がある8時間から逆算すると、発症から7時間のうちに病院に着いてる必要があるという。
早く対処すれば元の生活ができる可能性が高まるので、
一般の私達もポイントを頭に入れておくと良いですね。


【新聞記事より】糖尿病治療やめないで ~足切断・失明のリスク増~
2018/03/19
主に生活習慣が原因でなる「2型糖尿病」の患者が自分の判断で治療をやめてしまう場合が少なくない。初期は症状が目立たないので、仕事などが忙しいとつい医療機関から足が遠のきがちだ。しかし、放置すると、足の切断や失明にもつながりかねない。治療中断が合併症を引き起こしていることを示す報告もある。九州大の福田准教授らは16年11月、2型糖尿病患者1万人以上を追跡調査した結果を専門誌に発表した。治療を始めて1年以内に中断した人は、受診を続けた人に比べ、網膜症や腎症、神経障害を発症する確率が1.8~2倍高かった。糖尿病と診断されて5年目以降の医療費の総額は受診を中断した人のほうが、受診を続けた人に比べて高かった。中断後すぐは医療機関を受診しないため医療費がかからないが、その後に合併症を発症して治療が必要になり、結果的に医療費が増えたとみられる。
最近、糖尿病患者はその後に認知症やがんなどにかかりやすくなるとの報告が相次いでいる。その原因として、インスリンが働きにくくなったり高血糖が続いたりすることで、体内の細胞を保護する機能が低下したり、細胞内のストレスが増えたりする可能性が指摘されている。
仕事が忙しくても、自覚症状がなくても、治療費がかかっても、自分の為に治療を続けることが大切です!


【新聞記事より】帯状疱疹 広がる選択肢
2018/03/5
痛みを伴い帯状に発疹や水ぶくれができる帯状疱疹。重症化すると、発疹が治まっても激しい痛みが続くこともある。1日1回飲めば良い新たな薬が昨年、承認された。
帯状疱疹は、水疱帯状疱疹ウイルスによって起こる。このウイルスに初めて感染すると水疱瘡になり、全身に発疹ができる。発疹が消えた後もウイルスは体内の神経の根元に潜み、加齢や強いストレス、疲労により免疫力が落ちると再び活発になり発疹などを引き起こす。患者は50歳ごろから増え、60~70代が多い。80歳までに3人に1人が発症するとされる。従来の薬は、1日3回2錠ずつのむタイプで、成分が腎臓を通って尿から排出される。腎臓の機能が落ちた人に使う際は薬の量を調節する必要があった。昨年7月に承認されたアメナリーフは、ウイルスが増える際に必要な酵素の働きを妨げて増殖を抑える。1日1回2錠でよく、主に肝臓で代謝され便として排出されるので、腎機能が低くても薬の量を調節する必要はない。腎臓の血流低下を起こすことがある痛み止めの薬との併用もしやすい。
50歳以上には予防ワクチンの接種もできるようになり、治療や予防の選択肢が広がっている。
接種は自己負担で1回8千円~1万円程。発症を半分に抑えられ、発症しても神経痛になるリスクを6割ほど下げられる。痛みや後遺症を考えると、接種はアリだと思います。
