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【新聞記事より】野菜ジュースは予防にいい?
2018/11/19
野菜や果物は心筋梗塞や脳卒中の危険を減らすほか、がんの予防にも有効です。特に食道がんのリスクはほぼ確実に下がりますし、胃がんでもその可能性があります。2013年に日本人研究者が発表した大規模な観察研究では、果物をとっている人ほど糖尿病のリスクが低下していました。糖尿病はがん全体のリスクを約2割高めます。膵臓や肝臓のがんは約2倍に高まりますから、果物をとればがんのリスクも減るものと思われます。この研究では特にブルーベリーが有効でしたが、興味深いことに、フルーツジュースをたくさん飲んでいる人では糖尿病の頻度が高くなっていました。別の研究でも、毎日フルーツジュースをコップ1杯飲むと、糖尿病のリスクが7%高くなることが分かってます。果物をジュースに加工する際に不溶性の食物繊維などが取り除かれてしまうためかと推測されます。野菜ジュースでも、がんを予防する効果は野菜そのものを食べるほどは期待できない可能性があります。なお、野菜の摂取は生野菜である必要はなく、野菜炒めでも野菜スープでも構いません。果物に含まれる果糖は血糖値を上昇させますが、果物をまるごと食べれば血糖値はそれほど上がりません。加工してない果物にはダイエット効果があることが証明されています。緑黄色野菜や果物に多く含まれるβカロテンをサプリメントとして服用すると、肺がんのリスクがかえって上昇することが明らかになっています。さらに、βカロテンは心筋梗塞の死亡率も高めることが分かりました。クルミなどのナッツ類はがんを防ぎ、健康にプラスですが、ナッツ類に多く含まれるビタミンEのサプリメントを取りすぎると逆に死亡率が上昇します。
結局、有益な食品をそのまま食べることがベストだと言うことですね。そこが難しいのですが…