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【新聞記事より】血圧の目標「130/80未満に」~学会が指針を改定~
2019/05/27
日本高血圧学会は4月、高血圧治療の指針を5年ぶりに改定した。新たに75歳未満の成人すべてが目指す降圧目標を設け、収縮期血圧130ミリHg/拡張期血圧80ミリHg未満と定めた。
指針では、120/80未満を「正常血圧」とし、これまで「正常域」としていた130~139/80~89を新たに「高値血圧」と分類。薬による治療を始める目安となる高血圧症の診断基準は140/90以上で変わらない。
隆圧目標は診断基準とは違い、脳卒中や心筋梗塞などを予防するために目指すべき値。高値血圧では合併症がある場合を除き、血圧を下げる薬は使わずに減塩や運動など生活習慣の改善で目指す。
国内の高血圧患者は約4300万人。診断基準よりも隆圧目標を厳しくした理由について、学会は、国内外の様々な研究結果から、血圧をより下げた方が脳卒中や心筋梗塞などのリスクを減らせると考えたためとしている。
基準を巡っては、米国が2017年に診断基準を130/80以上に厳しくした。昨年指針を改定した欧州は140/90の基準を維持したが、高圧目標は可能であれば130/80未満とした。日本もこの流れに沿った形となった。
血圧が高いことは、脳卒中や心筋梗塞のリスクあるということ。高値血圧に入ったら、食事や運動の生活習慣を見直しましょう!