HOME > 新着情報 > 【新聞記事より】耳鳴り治療 薬よりカウンセリング~学会、国内初の診療指針案~
【新聞記事より】耳鳴り治療 薬よりカウンセリング~学会、国内初の診療指針案~
2018/10/22
大人の10人に1人以上が抱えている「耳鳴り」の診療に関する国内初の指針案を日本聴覚医学会がまとめた。18日、神戸市であった大会で概要を発表した。耳鳴りの多くは薬による治療は効果がなく、カウンセリングを丁寧にして耳鳴りとうまく付き合えるように支援することの重要性を強調している。
耳鳴りは外に音源がないのに、自分の耳の中で音が聞こえる状態。日本には1千万人以上いると見られる。ストレスや難聴、耳の病気のほか、原因がよくわからない場合もある。多くは回復が難しく、症状を和らげながらうまく付き合うことが必要だ。指針では、治療の際にまずカウンセリングをすることを推奨。原因や付き合い方を知ることで、患者が覚える不安や苦痛を軽くできる場合も少なくないと指摘した。現状の受け止め方を変えることで精神的な苦痛を緩和する認知行動療法も効果が高いとした。耳鳴りを和らげるため、補聴器のような危機で別の音を流す音響療法も効果があることを紹介している。一方、向精神薬などの薬物療法や、栄養補助食品、頭部への磁気刺激は、現時点では勧めないとした。効果の科学的根拠が十分検証されていないためだ。指針薬は来春正式に公表される。
現状を受け入れ、次のステップに向かう事が大切なんですね。分かっていても、なかなか難しい事ですよね。