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【新聞記事より】糖尿病治療やめないで ~足切断・失明のリスク増~
2018/03/19
主に生活習慣が原因でなる「2型糖尿病」の患者が自分の判断で治療をやめてしまう場合が少なくない。初期は症状が目立たないので、仕事などが忙しいとつい医療機関から足が遠のきがちだ。しかし、放置すると、足の切断や失明にもつながりかねない。治療中断が合併症を引き起こしていることを示す報告もある。九州大の福田准教授らは16年11月、2型糖尿病患者1万人以上を追跡調査した結果を専門誌に発表した。治療を始めて1年以内に中断した人は、受診を続けた人に比べ、網膜症や腎症、神経障害を発症する確率が1.8~2倍高かった。糖尿病と診断されて5年目以降の医療費の総額は受診を中断した人のほうが、受診を続けた人に比べて高かった。中断後すぐは医療機関を受診しないため医療費がかからないが、その後に合併症を発症して治療が必要になり、結果的に医療費が増えたとみられる。
最近、糖尿病患者はその後に認知症やがんなどにかかりやすくなるとの報告が相次いでいる。その原因として、インスリンが働きにくくなったり高血糖が続いたりすることで、体内の細胞を保護する機能が低下したり、細胞内のストレスが増えたりする可能性が指摘されている。
仕事が忙しくても、自覚症状がなくても、治療費がかかっても、自分の為に治療を続けることが大切です!