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【新聞記事より】強い日差しが来す白内障
2018/06/18
カリブ海に浮かぶ美しい島国、キューバ。この国の失明原因の第一位は白内障。近年は加齢黄斑変性症による失明も増えているという。いずれも強い紫外線が原因だ。
白内障は眼の中のレンズの動きをする水晶体が濁る病気で、濁り方によって複数の種類がある。現地の公開手術で執刀した症例はすべて、透明な水晶体の中心部が茶色になる「核白内障」だった。核白内障になると、水晶体が硬くなる。レンズの屈折率が変わるため、近視が強くなるのが特徴だ。近視は通常、思春期以降は進行が止まる。50歳を過ぎても近視が進み、メガネのレンズが年々厚くなるようなら、核白内障の可能性がある。一般に白内障の手術は急ぐものではないが、核白内障の場合は早めの手術が望ましい。進行すると、超音波を使って白内障を砕いて吸い取るのが難しくなるからだ。超音波エネルギーが角膜の内皮細胞を傷めて角膜が濁り、術後いつまでも視力が回復しない例もあり、最悪の場合は角膜移植が必要になる。レンズを包んでいる薄い膜が破れて水晶体が眼の奥に落ち、網膜剥離などの重篤な合併症を起こすこともある。
紫外線から目を守るために、サングラスを常時装用する必要はないが、日差しの強い時期には使うと良いそうです。つばの広い帽子をかぶるのも効果的ですよ。