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【新聞記事より】在宅づかれ、甘酒でひと息
2021/03/1
コロナ禍で在宅生活が長引くと、なにかとストレスがかかりがち。そんなときに、甘いものを口にすることも多い。ただ、糖分も取り過ぎれば健康を損ないかねない。甘いものをかなりの頻度で口にしてる人は、甘酒を試し、置き換えてみてはいかがだろうか。
甘酒には、酒粕ベースにするものと、米麴からつくるタイプの2種類がある。前者は、日本酒などの醪をしぼった後に残った酒粕に砂糖などの糖質と水を加えたものだ。アミノ酸やビタミンB群、食物繊維、血中コレステロールの低下や便秘改善効果が期待されるレジスタントプロテインを豊富に含んでいる。糖質を加えているが、酒粕に含まれる食物繊維等の動きが見込まれるので、糖類だけで甘みを取るときよりも健康維持に役立つ。
一方、麴からつくる甘酒は蒸したお米に麴菌を振りかけ、糖化(デンプン→オリゴ糖→ブドウ糖)させてつくるため自然な甘さが特徴だ。アルコールを含んでいないので、子供や酒が苦手な人でも安心して飲むことができる。
最近は嗜好や腸内環境改善などの機能性を考慮して黒米や雑穀米をベースにしたり、麹菌の種類や使う水を変化させて個性ある甘酒がいろいろ販売されている。昔から「飲む点滴」といわれ栄養補給に使われてきたが、スポーツの現場でも運動後のリカバリー食として利用されている。
甘酒の糖質量が気になる人や、味に変化がほしい場合には、牛乳や豆乳、アーモンドミルク、ヨーグルト、果実酢などで割って飲んでもいい。寒天やゼラチンでゼリー状に固めて食べるのもお勧めだ。(公認スポーツ栄養士・こばた てるみ)
麴甘酒は米麹さえあれば、炊飯器を使って簡単に
つくることも出来るので、是非試してみて下さい!