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【新聞記事より】がん対策 日本は途上国
2017/06/19
日本のがん死亡数は戦前から一貫して増え続けていますが、欧米各国では年々減少しています。先進国の中で、がん死亡数が増えている国は日本くらいです。
日本の人口10万人あたりの死亡数は米国より約6割も多く、大腸がんによる年間の総死亡数は日本でほぼ同じです。乳がんによる死亡率も、米国では1990年から2013年で34%も減少していますが、日本では逆に45%も増えています。
がんで死なないためには、がんにならない生活習慣と早期発見のためのがん検診の二段構えが大切です。しかし、日本の喫煙率は下げ止まっています。がん検診受診率も欧米の半分程度にとどまり「受診率50%」の目標も10年たった今でも達成できていません。多くの臓器のがんで、手術と放射能治療は同程度の効果を示し、欧米ではがん患者のうち、のべ約6割が放射能治療を受けていますが、日本では3割に満たない状況です。治療ガイドラインも日本のものは世界基準からずれていて問題があります。がん対策では、日本は発展途上国と言わざるを得ません。
がんは早期発見で治る病気になっています。
まずは、みんなで受診率50%を目指しましょう!