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【新聞記事より】「プチ断食」で体リセット
2021/03/15
春の訪れとともに気になるのが冬に蓄えてしまった脂肪。今年はコロナ禍による巣ごもり生活で太った人も多いのではないでしょうか。手っ取り早く痩せる方法として「何も食べない」「食事を抜く」などがあり、健康を損なうと否定的に捉えられてきました。しかし、最近は断食の効果が科学的に検証され、一時的に食べないことの効用も解明されつつあります。
食事を取らないことで、まず心配されるのは、筋肉が分解されたり、ビタミンやミネラルが失われて栄養失調になったりすることです。実際には、ビタミンの欠乏が認められるようになるのは1週間以上の長期で連続した断食を続けた場合になります。筋肉の減少も短期の断食であれば、ほぼ生じないようです。
断食が近年注目されているのは、単にダイエット効果だけではありません。一時的に飢餓状態をつくることによって、オートファジーという古くなった細胞内のたんぱく質のリサイクルが見込めるからです。体の自浄システムの活性化が見込まれます。
また、成長ホルモン分泌の増加などがみられることから生活習慣病の予防効果が期待されるようになっています。オートファジーは、絶食状態にならないと活性化しないため、一定期間を断食する必要があります。ここが、毎食の食べる量を減らすタイプのダイエット法との違いです。
オートファジーは16時間ほどの断食で機能し始めます。このため1日の食事を8時間内で完結させて残り16時間は食事をしないプチ断食のほうか、週に2日だけ断食するのもや、1日おきに断食する「間欠的な断食」も人気です。
いずれも十分な水分の補給が必須となります。
健康に問題のある人や高齢者は避けましょう!