【新聞記事より】遺伝子で決まる薬の効き目

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【新聞記事より】遺伝子で決まる薬の効き目

2016/11/7 

同じ薬を服用してもよく効く人と効きにくい人がいる。薬は服用後に体内で代謝を受け、有効成分が病原菌を排除したり、炎症を抑えたりして効果を発揮する。用を終えた薬の成分は、肝臓や腎臓から体外へと排出される。薬の作用や排出の過程では、多くの酵素が働く。酵素の働きは、個々人に備わってる遺伝子で想定される。遺伝子は、アデニン、グアニン、ミチン、シトシンという4つの塩基が連なってできている。同じ作用をする遺伝子であっても、人によって数百塩基対に1塩基ほどが異なる場合がある。遺伝子の多型とよばれ、個人差につながる。
遺伝子の多型は病気へのかかわりやすさや、薬の効き方に関わる。結核の治療でも、薬が効きやすい人と、効きにくい人がいる。これからの多型を解析し、個人個人に対応すした治療薬や治療法を開発する試みも進む。遺伝をつかさどる遺伝子の詳細な解析が治療の進歩にもつながる。

体質は、遺伝的背景と、育ってきた環境によって左右されると言う。遺伝ではどうしょうもないですね。個人に適した治療薬・治療法の開発の試みに期待しましょう。

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