【新聞記事より】自宅担保に老後資金を調達

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【新聞記事より】自宅担保に老後資金を調達

2020/05/11 

リバースモーゲージ(リバモ)は自宅を担保にお金を借り、元本を死後に相続人が自宅の売却か自己資金で一括返済する仕組みだ。自宅を「現金化」し、老後資金を調達できる手段として注目されている。これまで対象が一部の優良物件に限られていたが、潮目が変わりつつある。
「数年前に申し込んで断られた物件も、再挑戦すれば通る例は相当多い」。ある銀行のリバモ担当者は話す。リバモの最大のリスクは担保価値の下落だ。金融機関はこのリスクを回避しようと、都市部の優良物件に対象を絞る傾向が強い。だが、ここへきて様子が変わった。典型的なのは最大手の東京スター銀行の動向だ。もともと同行は、慎重姿勢が多い銀行の中では積極派だ。独自の担保評価手法の工夫などで、2019年3月時点で約1200億円のリバモ残高がある。それでも「月3千件の申し込みのうち3分の1は評価が難しく、断らずを得なかった」(東京スター銀)。そこで始めたのが外部との積極連携だ。まず、不動産業のハウスドゥと連携し、11月に同社子会社の債務保証付きリバモも扱い始めた。ハウスドゥは個人が自宅を売り、家賃を払って同じ家に住む「リースバック」事業の最大手。リバモと似たサービスだが、「不動産のノウハウを生かし、銀行がリバモの利用を断った家でも受け付ける例は多い」(ハウスドゥ)という。ハウスドゥはその経験を生かし、2年ほど前からリバモの保証事業を始めた。銀行が受け付け不可とした家でも自社の評価さえクリアすれば債務保証し、リバモが使えるようにした。同社は今回の提携を機に、リバモの保証事業を今後3年で現状の約12倍の累計306億円へふやす方針だ。実現すれば個人利用者の裾野が広がる。東京スター銀も「大規模駅から遠く、バスで往復するようなエリアは一般的に評価が困難だが、ハウスドゥなら対応し得る」と期待を寄せる。それでも評価が困難な物件は残る見通しなので、その「穴」を埋める対象にも着手した。20年度前半にも住宅金融支援機構が提供する保険付きリバモ「リ・バース60」の扱いを始める計画だ。リ・バース60は保険で担保割れリスクがカバーされ、対象物件に細かい制約はない。リバモには銀行型、保証型、保険付きの3タイプがある。東京スター銀は3タイプを扱うことで、これまで取りこぼしていた利用者のカバーに本腰を入れ始めた。同行以外にも2~3タイプのリバモを扱う銀行が現れている。20年は日本に本格的にリバモが定着するかを占う節目の年となりそうだ。

持ち家を生前に売却をし資金を得て、その後の生活が成り立つなら不安がなくなりますね。でも一体、我が家の評価がいくら付くのでしょうか…これが不安です。

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