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【新聞記事より】告知で退職 冷静に判断を
2017/01/10
ガン患者の3割が現役世代ですが、会社員がガンと診断されると、約3割が離職しています。特に問題なのは、このうち約4割の人が治療が始まる前に会社を辞めてしまっている事です。病気が治らないわけでも、副作用がつらいわけでもないのに退職してしまっているのです。
告知を受けると、心も体も大きく動揺し、一時的に極度のうつ状態になることが普通です。この状態は二週間程度続きますが、通常は徐々に平常な状態に戻っていきます。しかし、長くうつ状態が続いたり、適応障害をきたしたりすることも珍しくありません。この時期に冷静な判断をすることは困難ですから、会社を辞めるなどの重大な決断をすべきではありません。現実には、ガンが治れば、一部の例外を除いて、元通りの生活に戻り、仕事も以前と同様にできることが多いのですが、このことを本人や経営者を含めて会社全体で共有する必要があります。
ガンも治る時代となった今、治療後に今まで通りの生活をすることを前提として、戻る場所を捨てない事が大切なんですね。