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【新聞記事より】中高年も脱ネット依存
2019/09/17
スマートフォンの使いすぎで日常生活に支障が出る例が、子供や若者だけでなく中高年の間でも増えつつある。スマホ依存をやめたいと思っている人を支援するするため、専門外来を設ける病院や講習を実施する企業も出てきた。プライベートに加え仕事でもスマホを使う機会が多くなりがちな中高年。医師は「深刻であれば専門の医療機関を受診してほしい」と呼びかける。
スマホへの依存で多いのは、自らの意思でネットやゲームの利用時間をコントロール出来なくなる「ネット依存症」。そんな患者に対応しようと、同病院は18年5月にネット依存症を専門に扱う外来を新設。患者はこれまで子供や若者が多かったが、19年から中高年の患者の受診が目立つようになった。同大大学院の曽根教授(精神医学)は「中高年の場合、自己破産したり仕事が手につかなかったりして生活に影響が出るまで受診しない例が多く、来院する患者は氷山の一角。潜在的には子供や若者と同程度の患者数がいるのでは」と指摘する。ネット依存症は、アルコールや薬物依存症と異なり治療のための薬がない。仕事でネットを使うことも多いため、完全に使用を止めることも出来ない。治療のゴールは利用時間を自らの意思でコントロールできるようになることで、再発を繰り返す患者も珍しくない。曽根教授は「治すのが難しいのは患者の意思の弱さではない。1人で悩まず専門の医療機関を訪ねてほしい」と呼びかける。
企業の間でも従業員のスマホへの依存に対する懸念が強まっていている。スマホなどのネット依存から脱却を支援しる「日本デジタルデトックス協会」は10月、IT(情報技術)関連企業の従業員などを対象にネット依存が心身に及ぼす影響などを伝える講習会を開く。同協会はこれまでスマホなどデジタル機器を預けて自然を体験するキャンプや日帰りイベントを開いてきたが、きぎょうから依頼を受けたのは初めて。担当者は「ネットを酷使する職場では、デジタル機器との付き合い方が課題になる」と話す。
ネット以外に楽しいや心地よいと感じる時間を増やすことが重要だそうです。趣味がない人は掃除したり、日帰り温泉や映画に行ったり行動しましょう!